研修医募集要項-3卒後研修プログラム

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松江生協病院群臨床研修プログラム

(2009年度版)

 

 

1.プログラムの名称

松江生協病院群臨床研修プログラム

 

2.当院の特徴と医師養成にたいする基本的な考え方

 松江生協病院は、333床の急性期総合病院で、松江圏域の20%にあたる年間1,100件の救急車を受け入れています。また、日本一の高齢県であることを反映し、入院患者の6割が70歳以上の高齢者で占められています。
 つまり、松江生協病院は、松江圏域の出産および小児から高齢者までの幅広い層の急性期総合医療において地域から期待されている病院であり、とりわけ、高齢者の急性期総合医療では、県内における牽引車として役割を発揮してきました。
 また、松江生協病院は、民医連および医療生協の理念を基本に据え、差額ベッド料を徴収しないことに象徴されるように、無差別平等の医療に徹してきたという伝統も受け継いでいます。
 このような特徴を持つ松江生協病院の医師に求められる臨床能力は、総合性と専門性、社会性であり、ヒューマニズムを有することです。総合性と専門性、社会性、ヒューマニズムを身につけることが、当院の研修プログラムの基本的な考え方です。

 

3.研修プログラムの目標と特色

《めざす医師像》

 私たちが、目指す医師像は患者、住民から求められる医師であり、科の専門にかかわらず、「患者の多様な医療要求に、患者の立場に立って問題解決にあたることのできる医師」です。また、知識・技能・態度すべてにおいて「基本的臨床能力を身につけた医師」であり、「患者自身を含めたチーム医療の一員としての役割を認識し、実践できる医師」です。そのために、地域医療を日常不断に行っている私たちの医療機関で卒後臨床研修を行う優位性があると考えています。また、当病院の研修を履修することで、厚生労働省の臨床研修目標も達成することができます。

《一般目標》

1. 医師としての基本姿勢、態度を身につけること。
2. Common disease を診る基本を身につけること。
3. 疾患を治療することだけにとらわれず、その人がかかえる多様な問題点に着目し解決していく能力を身につけること。
4. 自分自身を含めたチーム医療の一員としての役割を認識し、実践できること。
5. 地域の中で求められる医師の役割を理解し、その責任を果たすこと。
6. 教育理論を学び実践し、研修終了後には適切な研修の援助者になれること。また、患者や他職種とも互いに学んでいくこと。

《特 色》

1. 多面的な研修場面の提供
主として急性期一般医療を担う総合病院を管理型とし、地域密着型の中・小病院を協力型、診療所及び療養型病院、保健所を協力施設として臨床研修病院群を構成し、様々な医療場面での研修を提供します。精神科については、近隣の松江市立病院で研修します。
2. いきなりトップギアに入れない。
研修開始から2ヶ月間を導入研修と位置づけ、病院の仕組み、医療活動の実際を経験しながら、徐々に医師の仕事や生活に慣れていきます。
3. 研修医の自由度アップ。
選択期間を7ヶ月間とり、できるだけ研修医の希望をかなえるように配慮しました。

 

4.研修ローテーション

1年目 松江生協病院で内科7ヶ月、外科3ヶ月、救急・麻酔2ヶ月
2年目 松江生協病院で小児科1ヶ月、選択科7ヶ月、松江市立病院で産婦人科1ヶ月、精神科2ヶ月、協力施設から選択し地域保健・医療を1ヶ月

地域保健:
生協東出雲診療所、松江生協リハビリテーション病院、斐川生協病院、島根県松江保健所から一つを選択
選択科目:
整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、放射線科、神経内科、脳神経外科、リハビリテーション科

*選択研修は上記の診療科より選択または基本・必修科の追加選択により、スケジュール設定し7ヶ月間研修する。なお、選択内科については協力病院の出雲市民病院での研修も可能。

 

5.プログラムの指導体制

1. 研修管理委員会

  (1) 所掌事項
  研修管理委員会は、研修プログラムの作成、研修プログラム相互間の調整、研修医の管理及び研修医の採用・中断・修了の際の評価等臨床研修の実施の統括管理を行う
  (2) 委員会の構成
  委員長、プログラム責任者、事務責任者、研修実施責任者および委員若干名に第3者の委員を加え構成する。

2. プログラム責任者

  (1) 所掌事項
  プログラム責任者は研修プログラムの企画立案および実施の管理並びに研修医に対する助言、指導その他のあらゆる援助を行い修了できるよう努める。
  (2) プログラム責任者
  院長任命

3. 指導医

  (1) 所掌事項
  指導医は、研修プログラムに基づき、直接研修医に指導を行ない、研修評価をプログラム責任者に報告する。
  (2) 指導医名簿(実務経験7年以上)
 
各診療科指導責任者 指 導 医
内科 眞木 高之 越田俊也、眞木高之、大西浩二、大野康彦、宮廻英司、福田浩介、川島耕作、山下晋、眞木薫、藤原俊樹
外科 内田 正昭 内田正昭、槇野好成、橘球、山口恵実、中島裕一、山本佳生
救急 眞木 高之 眞木高之
産婦人科 戸田 稔子 戸田稔子
小児科 佐々木 佳裕 佐々木佳裕
整形外科 二宮 巧 二宮巧、高濱顕弘、吉川尚秀
泌尿器科 塩野 学 塩野学
耳鼻咽喉科 仙田 直之 仙田直之
放射線科 毛利 勇生 毛利勇生
神経内科 大田 誠 大田誠、石ア公郁子
脳神経外科 美津島 穣 美津島穣
リハビリテーション科 辰巳 春環 辰巳春環
  (3) 協力病院指導医名簿
 
協力病院指導責任者 指導医数 指導内容
松江市立病院 今岡 雅史 2 精神科
松江市立病院 佐藤 宗保 4 産婦人科
出雲市民病院 小松 泰介 2 内科(選択)
  (4) 協力施設指導医名簿
 
協力施設指導責任者 指導医数 指導内容
松江生協リハビリテーション病院 北郷 衛 2 地域保健・医療
生協東出雲診療所 濱田 泰則 1 地域保健・医療
斐川生協病院 平 仁司 2 地域保健・医療
島根県松江保健所 新田 則之 1 地域保健・医療

 

6.基幹施設とその概要

総合病院松江生協病院概要は、資料1のとおり

 

7.定員

第1年次  4名/年

 

8.研修計画

1. 研修期間

  原則として2年間とする。

2. 研修配置

1年次
オリ 内科
7ヶ月
救急・麻酔
2ヶ月
外科
3ヶ月
当初2週間は、オリエンテーションとして接遇・診断スキルなどの指導
   
2年次
小児科
1ヶ月
産婦人科
1ヶ月
精神科
2ヶ月
地域
1ヶ月
選択科
7ヶ月

※研修医の配置は研修医の希望をふまえ、研修委員会において決定する

3. 研修内容

《基本研修科目》

【内科】
 内科研修は、医師研修の基本であり、出発点でもある。医療面接や理学的所見のとり方や検査所見の評価を習得し、適切にカルテ記載をする。頻発疾患や急性・重症疾患の入院患者を受け持ち、知識・技能・態度・情報収集能力・総合的判断力などの基本的臨床能力を高めていく。また、研修といえども医療の安全性に十分配慮する。

【外科】
 指導医のもとで入院患者の術前・手術・術後の全身管理を学ぶ。外来では、小外傷、熱傷、小手術の処置指導を受け、手技を習得する。人の体にメスを入れる責任や厳しさを経験する。手術という大きなイベントに出会う患者の心理にも理解を深める。

【救急】
 一定期間は、救急外来・集中治療室を中心に救急医療を経験する。また、各科の研修中に救急外来を中心に研修を継続する。一次救命処置(BLS)や二次救命処置(ACLS)に習熟する。呼吸、循環、代謝、消化器、中枢神経疾患などの急性疾患の診療に必要な知識と技術を習得する。外傷、骨折、熱傷など外科的救急疾患の初期診療を研修する。

《必修科目》

【小児科】
 小児に慣れ親しむことを基本とし、その中で頻度の多い症状、病態についての一次救急対応を習得する。小児科における基本的診察法を身につけ、採血、静脈確保・注射などの手技を習得する。

【産婦人科】
 妊娠、分娩、周産期管理、産科緊急手術の経験、婦人科の検査、診断、治療について基本的な知識と技術を習得する。命をどのように考えるか、生殖可能年齢の女性のケアや更年期以後の女性のケアについても学ぶ。

【精神科】
 プライマリケアに必要な精神科診療能力を身につけ、患者の精神科的問題の解決アプローチについて学ぶ。高齢者の痴呆・精神障害、統合失調症、うつ病や自殺企図など精神科救急やアルコール依存症などの治療について学ぶ。また、精神保健、精神障害福祉に関する法律なども学び理解する。

《地域保健・医療》

以下より一つを選択し、1ヶ月間研修を行う。

【東出雲診療所】
 診療所所長のもとで診療所の日常診療や在宅診療・デイケアなどを経験する。地域・患者の生活面により近い中でプライマリケアの実際を学ぶ。

【松江生協リハビリテーション病院】
 療養型病院での高齢者医療の実態を学ぶ。在宅診療も経験する。介護保険の理解や高齢者終末期医療の課題を理解する。特別養護老人ホームなどの施設連携など地域社会資源の利用などについて理解や経験を深める。

【斐川生協病院】
 農村部小規模病院で入院・外来診療を経験する。特に往診活動を旺盛に行い、在宅診療について理解を深める。

【松江保健所】
 保健所活動の概要を学ぶ中で、臨床医に必要な公衆衛生及び福祉の知識、技術、理念を修得する。

《選択科目》

(1) 研修方法
  (1) 研修期間 : 7ヶ月
  (2) 研修場所 : 松江生協病院
  (3) 各診療科指導医のもと研修を行なう
(2) 研修内容
*以下より選択または基本・必修科の追加選択により、スケジュール設定し5ヶ月間研修する。なお、選択内科については協力病院の出雲市民病院での研修も可能。

【整形外科】
 整形外科の特殊性、考え方についての理解を深める。整形外科的診察や計測方法の基礎を知る。骨の単純X線写真の読影力を養い、腰椎、頚椎、関節疾患などを理解する。骨折、脱臼、外傷などに対する初期治療を習得する。関節穿刺や注射などの技術を習得する。

【泌尿器科】
 プライマリケアで遭遇することの多い尿路結石、尿路感染症、排尿障害、失禁、勃起障害など泌尿器科的腎・尿路疾患について診断と治療の理解を深める。直腸診、導尿手技や導尿カテーテル管理など泌尿器科的処置を習得する。

【耳鼻咽喉科】
 プライマリケアで遭遇することの多い中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの診断と治療について学ぶ。耳鼻咽喉科救急疾患の診断と初期治療を習得する。

【放射線科】
 放射線による基本的診断法、および治療法について理解する。特に画像診断(単純写真、CT、MRI、RI、エコーなど)の読影力を高める。

【神経内科】
 神経内科のポピュラーな疾患への対応の仕方、神経学的所見の取り方を習熟する。

【脳神経外科】
 脳神経外科およびこれに関連する領域の基本的診療の知識および技能を体得し、救急医療を通じてプライマリーケアの習得に努める。

【リハビリテーション科】
  リハビリテーション医療についての基本的な知識と技術を習得する。

4. 勤務時間等

当直は指導医の下で副当直が当てられる。
勤務時間、休暇は正規職員に準ずる。

5. 教育に関する行事

病院としての行事
・新入職員入職時研修会(4日間)
・救急レクチャー
・CC、CPC
院外での行事
・中四国民医連合同新入医師オリエンテーション(3日間)

6. 指導体制

各診療科に、指導責任者のもと研修指導医を置き、研修を指導し評価する。

 

9.研修医評価

1. 共通到達目標の評価

 研修開始に当り、厚生労働省の研修到達目標に準じて作られた別表「研修医手帳」を各研修医に配布し、自己評価を行う。指導医はその後評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。なお、1年目の基本研修科目終了時点で、研修委員会が評価し、不足しているものについては、選択科目研修期間中に習得するよう努める。
 また、研修医は2年次の研修終了時にはA評価が得られるよう努力しなければならない。

2. 各診療科到達目標の評価

各診療科評価項目について自己評価を行ない、直接指導医より評価を受ける。

 

10.プログラム修了認定

 各研修医より自己申告された評価結果および各診療科の評価結果、ならびに指導医の評価結果に基づき、プログラム責任者は各研修医と面談し、結果を研修管理委員会に報告する。結果を受け、研修管理委員会にて修了の認定を行ない、病院長より修了証を与える。

 

11.プログラム修了後のコース

病院長、指導医と相談の上、後期研修を選択できる。

 

12.研修医の処遇

身分 常勤職員
手当等 研修医手当、住宅手当、宿日直手当等
勤務時間及び休暇 正規職員に準ずる
宿日直 指導医の下で宿日直業務を月2回程度行なう。
宿舎 アパート等を借上げ宿舎として貸与する。
社会保険 健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険の適用
給与 1年次 330,000 ※基本給
2年次 340,000 ※基本給
賞与 2回/年(7月・12月)
健康管理 健康診断 2回/年
医師賠償責任保険 有り
自主的な活動研究 研修会、学会への参加 可
費用負担 有り

 

13.出願手続き等

応募資格 医師国家試験合格見込者
出願書類 願書、履歴書
出願締切 ホームページに掲載
選考方法 面接試験(事前実習を要する)
選考日 受付後通知
応募、連絡先 総合病院松江生協病院
秘書課 高橋泰介
〒690-8522 松江市西津田8-8-8
TEL 0852-23-1111 FAX 0852-26-4104
E-mail:ikyoku@min-iren.com


資料1

総合病院松江生協病院の概要

1 開設者 松江保健生活協同組合 理事長 平 仁司
2 病院の名称 総合病院 松江生協病院
3 管理者 院長 大田 誠
4 所在地 島根県松江市西津田8丁目8番8号
5 二次医療圏 松江医療圏
6 標榜診療科 内科、神経内科、小児科、外科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科
産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、リハビリテーション科、麻酔科、肛門科
7 前年度の診療科毎の入院患者及び外来患者の数
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8 安全管理体制 医療安全対策委員会(事務局:婦長室)
9 医療相談体制 患者相談窓口(婦長室)
10 所管保健所名 島根県松江保健所
11 交通機関 JR松江駅より南へ徒歩15分
12 敷地 9,561m2
13 建物 6,616m2

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