近年、がんで亡くなる方が増えていることは皆さんご存じだと思います。(図1)。なかでも大腸がんは、21世紀には胃がんを追い越してがん上位を占めるといわれています。平成九年には、全国で約3万3千人以上の方が大腸がんで生命を奪われているのです。
食生活の欧米化が進み、脂肪が多くカスの少ない食物が増えていることが大腸がんが増加する一因になっていると思われます。食物繊維は大腸の動きを活発にし、便通をよくします。その結果、大腸がんの発生を防ぐことになります。積極的に繊維質の多い食物をとるようにしましよう。
大腸がんは、 他のがんに比べて発育がゆっくり 自覚症状が出にくい 早期発見すれば内視鏡でとれる などの特徴があります。 早期発見することができれば怖くないのです。
大腸がんの危険信号は肛門からめ出血です。便に血が混じったら大腸の精密検査を受けることをおすすめします。 「痔が悪いから」「医者に見せるのは恥ずかしい」などといってそのままにして、結果的に手遅れになったなどということがなようにしましょう
便潜血検査(便に敬重でも血液が混じっていないか調べます)は大腸がんそのものを発見するというより、精密検査を受けた方がいいかどうかをみるものです。保健生協の班会でもみんなでチェックするところもたくさんあります。検査方法は簡単ですので年に一度は検査するようにしましょう。
今まで大腸ファイバーの検査を受けたことのある方は、「時間がかかって大変」「腸の中をきれいにする太めに大量の液体を飲むのがつらい」というふうに思われた方もあると思います。 今度採用した「S状結腸内視鏡検査」では、前処置は浣腸だけで、検査を受ける方の負担は大幅に軽減されています。また、短いファイバーを使用し、大腸がんの発生が多い直腸とS状結腸(大腸がん全体の約4分の3が発生)を見るため(図2)、検査時間も五分程度と短縮されています。
図3のように大腸がんは50代以上の方に多く見られます。したがって、早期発見・治療のためには40代からの(特に働きざかりの男性の方)定期的な検診をおすすめします。
健診センターでは人間ドックから事業所の健康診断、特殊検診まで対応しています。大腸がん検診をはじめ各種健診について、いつでもお気軽にご相談下さい。