聞きなれない病名ですが、肘に負担がかかり起こる病気です。一般的には、肘関節の外側に痛みを感じますが痛みを上下に広がって感じる人もいます。日常生活では皿やコーヒーカップを持つ、車のドアをあける、洗濯物を握る、ホーキを使うなどの動作で痛みます。 原因は上腕骨外上顆(肘の外側の骨の出っぱり)に付着している指を伸ばす筋肉や手関節を伸ばす(背屈する)筋肉を使いすぎるためです筋肉の骨に付着している部位が使いすぎによっておかされるため、その部位に力学的な負荷がかかると痛むわけです。
テニスプレーヤーに発生する「テニス肘」と呼ばれる障害も同一の原因で発生すると考えられており肘外側の痛むものはバックハンド肘障害と呼ばれています。 スポーツでは他にゴルフ、バドミントン、卓球などでも発生し他に仕事(大工、電気工など)や趣味〈刺しゅうなど)でもおこり、字を書く場合は筆圧の高い人に多いと言われています。
診断は肘のレントゲン検査法で異常がなく、肘の外側の骨の出っぱり部を圧迫すると強い痛みがあり、抵抗を加えつつ手関節を背屈したり抵抗を加えつつ指を伸展させると肘の外側に痛みが発生します。握力も低下する場合が多くあります。
治療は第一に安静です。手指を使いすぎないように心がけ反対側の手で出来る事は反対の手を使いましょう。 冷湿布、消炎鎮痛薬の入った湿布薬の使用、消炎鎮痛剤の内服も有効です。ステロイドの局所注入も有効です、があまり頻回に注射をするのはよくないと言われており、四〜五回にとどめておくべきです。 その他に筋肉のストレッチングや筋力増強のトレーニングも有効です。テニス肘バンドの使用もよいと思います。
テニス肘の場合には痛みがなくなるまで休むのがよく三ケ月以上休む必要がある人も多いようです。 テニスをなさる方は正しいプレーのテクニックをマスターし、グリップの大きさやラケットの重さ、ガットの張り方など、自分の手の大きさや握力に合ったものを用いて下さい。 なおテニス肘の発生頻度は年齢の高い人ほど多いようですから、40才をすぎてからテニスを始める方は充分な注意と予防に心がけて下さい。