生協病院に最新鋭のアンギオ(正式にはアンギオグラフィー)の機械が導入されました。この機械で何をしてどんなことがわかるのでしょうか。
「アンギオグラフィー」とは「血管造影装置」のことで、通常のレントゲンでは映らない身体各所の血管を撮影するための、特殊検査機械です。 この検査を行うことにより、身体中の血管について動脈硬化や奇形がないかなどを詳しく調べることができます。また、癌に入り込んでいる血管を映すことにより、癌の広がりや周辺の臓器との関係がわかり、どういう手術を選択するのがよいかを事前に検討することが可能になります。
特に、循環器領域において、アンギオグラフィーは狭心症・心筋梗塞の診断と治療に決して欠くことのできない検査です。狭心症や心筋梗塞は症状として胸の痛みがあらわれます。しかしその胸痛が本当に狭心症や心筋梗塞によるものなのか、それ以外の原因によるものなのかは、冠血管という心臓を養っている血管が凶作や閉塞を起こしていることを確認しない限り証明できません。そのためには、現時点ではアンギオグラフィーをおいて他に有効な検査法は存在しません。 実際に狭心症や心筋梗塞と診断できた場合、(1)手術(2)薬物療法(3)経皮的冠動脈形成術の三つのうちから治療法が選択されることになります。その場合、どの治療法が最善なのかは、やはり、アンギオグラフィーによって冠血管のどの部分がどの程度狭窄ないしは閉塞しているのかを正確に把握しなければ判断できません。
当院のアンギオグラフィーは1999年7月に、新しい装置に更新されました。検査によって得られる画像が大変きれいになり、画像のコンピュータ処理能力も数段アップしました。 これによって、今まで以上に狭心症や心筋梗塞についての正確な診断を下せるようになりました。また、画像がきれいになった分、冠血管を映す時に使用する造影剤が少量ですみ、検査時間も短縮できます。そのため、放射線被曝量の軽減をはじめ、患者さんの検査にかかわる身体的な負担を減らすことができます。
すでに建設がはじまった「ふれあい健康センター」や「リハビリ病院の増築」と同様に、医療生協ではこうした再審の医療機器の導入も皆さんの出資金によって支えられています。求められる医療水準・技術を維持し、高めていくためにも、保健生協の輪を広げていくことがとても大切なのです。 私たち医療スタッフも、このアンギオグラフィーの利点を最大に生かし、患者さんの負担をできるだけ軽減しながら、より正確な診断と適切な治療をおこなうよう心がけていきます。 検査や治療等について不明なことなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。