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●ちょっと気になる病気の話

乳がんの検診

 
益永 礼子
医師
 

 日本人女性の22人に1人は生涯に一度は乳がんになるといわれ、最も女性がかかりやすいがんです。国内で毎年4万人の乳がん患者が発生し、毎年1万人が亡くなっています。欧米では女性の8人に1人がかかるありふれた病気ですが、検診が普及して早期発見早期治療ができるようになってからは、たとえ乳がんになってもそのために死亡する人は年々減少しています。一方、日本ではまだ検診が充分に普及しておらず早期発見が遅れがちで、乳がんで命を落とす人は増え続けています。一番乳がんにかかりやすい年代は40代後半です。この年代の女性は、仕事や家庭が忙しく自分の健康管理が後回しになりがちな年代といえるでしょう。自分のために、また家族のためにも検診を受けましょう。

 

乳がんの検診方法

1.視触診

「の」の字を書くように触ります

 乳房を視(み)て触ってしこりがないか、皮膚のひきつれや乳首からの異常分泌(血が出るなど)がないかを確かめる検査です。ご自分でもできる検査(自己検診)です。自己検診では、鎖骨の真下からブラジャーの一番下のラインまでと脇の下までを触ってしこりがないかをみます。また乳首をしぼって分泌物がないことを確かめましょう。入浴時に石けんを付けてしていただくと滑りが良くわかりやすくなります。鏡の前で腕を上げたり下ろしたりして乳房に凹凸がないかも確認してください。

 

2.マンモグラフィー

当院のマンモグラフィー

 乳房を2枚の板で挟んで、のしいかのように引き伸ばして撮影するレントゲン検査です。できるだけ薄く伸ばすことによって良い写真が撮れ病気の発見がしやすくなり、また被曝量を減らすことができます。特に「石灰化」といわれるカルシウム沈着の検出に有用な検査で、それをきっかけにごく早期の乳がんを発見できることがありますが、乳房の状態によって写真の出来具合に個人差があり、しこりの発見が難しい場合もあります。

 

3.超音波検査(エコー)

当院のエコー

 乳房にゼリーを塗り、プラスチック製の機械を当てて乳房の内部を見ていく検査です。特にまだ触れないほど小さなしこりの早期発見に有用ですが小さな石灰化を見つけることは困難です。 当健診センターでは以上の検査をご希望に合わせて単独または組み合わせで行なっています。それぞれの検査には長所と短所があります。自覚症状のある方や外科(乳腺)通院中の方は以上3種類の検査に加えてさらに精密検査が必要な場合がありますので、検診ではなく外科の受診をお勧めします。

 


**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

 

 

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