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●ちょっと気になる病気の話

夏に多くなる虫さされ

 
山本 明子
皮膚科医師

梅雨が明け、活動的な季節となりました。キャンプや海水浴など夏になると楽しいレジャーは沢山ありますが、思わぬ虫さされに悩まされる方もおられるかと思います。今回は、夏に多くなる虫さされについて、いくつかお話させていただきます。

 誰でも経験するごく身近な虫刺されです。蚊に刺されると、皮膚はじんましんのように赤く盛り上がって、痒くなります。そのまま消失してしまう場合もありますが、なかなか痒みが治まらない場合もあります。かきむしると、とびひ(伝染性膿痂疹)などの二次感染を起こすこともあります。痒みなどの症状が長引く場合は、医療機関を受診しましょう。また、蚊に刺された後、発熱・全身倦怠感などの全身症状があったり、刺された傷が治らず潰瘍になったりと激しい反応を起こす場合は、精密検査が必要です。

ハチ

 人を刺すのは、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなどです。ハチに刺されると、激しい痛みを生じ、刺されたところは赤く腫れ上がり、水ぶくれができたりします。ただし、気をつけなければならないのは、このハチ毒そのものによる症状に加え、ハチ毒に対するアレルギー反応が起きる場合です。じんましんがでる・気分が悪い・呼吸が苦しい・意識障害などの症状があれば、救急車を呼ぶなど速やかな対応が必要です。ハチに刺されてしまったら、

  1. 傷口から針を抜き、毒を押し出す。
  2. 傷口は、水道水で洗い流しながら冷やす。
  3. ガーゼなどで傷口を覆う。

アンモニアやおしっこをかけるという考えもあるようですが、効果はありせん。医療機関を受診し、適切な治療を受けるのがよいでしょう。

ムカデ

 ムカデに咬まれると、強い痛みとともに、皮膚は赤く腫れ上がります。稀に、アレルギー症状を起こすこともあります。ムカデに咬まれたら、ハチの場合と同様で、傷口を水道水で流すなどの応急処置をした後、医療機関で適切な治療を受けるのがよいでしょう。

クラゲ

触手が付着した部分には、線状または帯状の跡がみられ強い痛みを伴います

 クラゲの触手には、刺胞というトゲを仕舞い込んだ袋があり、身を守ったり、小動物を捕食するとき、もしくは何らかの刺激が加わると、このトゲを出します。ヒトが触れたときも、このトゲが出て皮膚に刺さります。クラゲに刺されると、赤く腫れてひどく痛みを生じます。

 クラゲに刺されてしまったら、素手ではなく、軍手やタオルなどを使用して触手を取り除きましょう。
  酢(食酢)には刺胞の発射を抑える効果があるようです。海水や酢で洗いながら、残っている触手を取りさればよいようです。(真水は刺胞を刺激するので、使用しない)痛みに対しては冷やすと効果がありますが、呼吸が苦しい・意識障害などの症状があれば救急車を呼ぶ必要があります。やはり医療機関での適切な治療を受けた方が良いでしょう。

 虫刺されの対処方法を知って、夏のアウトドアライフを楽しんでください。



**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

 

 

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