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●ちょっと気になる病気の話

不整脈について(第1回)

 
眞木 高之
松江生協病院
循環器内科

脈のできる仕組み

 不整脈の話をする前に、脈のできる仕組みをお話しします。心臓は動脈という血管に血液を送り出し、全身に血液を循環させる役割を担っています。指先で直接触れることができる動脈があります。くびや、足の付け根や、手首の動脈などです。指先でそれらの動脈に触れると、心臓から送り出された血液がその動脈を通過したときに、脈を感じることが出来ます。脈は、心臓が動いて、血液が身体全体に循環していることを教えてくれるサインなのです。

心臓の構造

 ここで、心臓の構造をお話しします。心臓は筋肉で出来ていて、中は空洞になっています。中の空洞は、四つの部屋に分かれています。右側と左側が、筋肉の壁で隔てられています。左右の部屋に交通はなく、右と左の部屋は完全に隔離されています。そして、左右の部屋とも、弁によて、それぞれ上下に分かれており、弁が開いた時に上の部屋から下の部屋に血液が流れ込み、血液が流れ込んだ後は、逆流しないように弁が閉じる仕組みになっています。上の部屋を心房、下の部屋を心室と呼びます。心臓は、右心房、右心室、左心房、左心室と呼ばれる四つの部屋から成り立っているのです。(図1)

心臓の電気現象

  それでは、心臓はどうやって動いているのでしうか?実は、心臓全体に電気が流れることで、心臓は動くことができるのです。心臓には絶え間なく電気が発生している場所があります。洞房結節と呼ばれています。右心房に存在し、だいたい一秒に一回のペースで、ほぼ等間隔で電気を発生しています。電気は、心房と心室の間にある電線(刺激伝導路と言います)を通って心室に伝わり、心臓全体が動くことになります。このようにして、心臓は、ほぼ一秒に一回の頻度で規則正しく動いているのです。(図2)

不整脈とは

 不整脈は、通常の電気現象とは異なたパターンで心臓が動く状態をいいます。心臓の動く頻度が極端に少なかったり、極端に多かったり、不規則だったり。そして、動悸やめまい、ふらつき、結滞感(脈が飛ぶ感じ)といった症状や、ときには失神まで引き起こすこともあります。原因は、前述した心臓の電気現象の異常です。洞房結節や刺激伝導路の故障だったり、洞房結節以外から電気が発生したり。次回はこういた不整脈の治療についてお話ししようと思います。


**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

 

 

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