| 測定の際気をつけること
変化の激しい血圧
血圧は本当に微妙なもので、刻々変化しています。実は、厳密に言うと血圧は一拍一拍違うのです。また、感情や運動・体動といった周囲の状況によって大きく変わってきます。たとえば歩いてきてすぐに血圧を測定すると高くなりますし、飲酒後や入浴直後は血管が拡張して低くなっています。ですから測定時はできるだけ飲酒などの外的な要因を避け、一0二分間安静ののち測定していただきたいのです。また、体のどこかに痛みや痒みがあったり、我慢できないぐらいの尿意があったり、息が苦しいなど不快な症状があると血圧は上昇してしまいます。こんなに変化の激しい血圧ですから、測定のときの一回一回の値をみてそのつど「高い、低い」と心配する必要はないのです。二0四週間ぐらいの長い間隔でみて、全体の兆候を把握してゆくことが最も大事です。

遠山の金さんスタイル
測定の仕方も大切です。手首や指に装着する血圧計が販売されていますが、私は血圧計を購入する際にはできるだけマンシェットを上腕に巻く機種をおすすめします。人間のからだの成り立ちとして、心臓から発している動脈は、心臓から離れるほど心臓の圧力と異なった圧力を有するようになります。つまり先に行くほど低くなる可能性があります。また、冬など着衣が厚い場合、そのまま肩まで捲り上げて測定すると服の厚みのため腕の付け根の動脈が締め付けられて、真の血圧より低く測定されてしまいます。肩を露出して妨害物がないようにして計測しましょう。これを私は「遠山の金さんスタイル」と言っています。
次回は最終回。血圧の薬についてお話します。 ※イラストは越田先生によって描いて頂きました。
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