| 今月と来月は血圧測定の実際と、測定の際に気をつけることについてお話しします。
(1)血圧は自宅で測ること 白衣高血圧と仮面高血圧
病院で測る血圧は、普段の状態を現していないことが多いのです。病院まで一生懸命歩いてきたという動作そのものが血圧に反映されてしまいますし、医者や看護師の姿をみて緊張感や不安をいだく方も少なくないはず。血圧は上昇してしまいます。多くの方がすでにご存知と思いますが、これを白衣高血圧といいます。病院で血圧が高いといわれる方の40〜50%を占めています。だいたい予後は良好とされていますが、それも自宅で測定して正常な血圧であることが前提となる話です。逆に、病院では正常だが自宅では高いという方がおられ、こういうものを仮面高血圧といいます。高血圧の患者さんの十数%を占め、見逃されていることが多いため予後があまりよくありません。検診などで血圧が正常といわれても、血縁の方に高血圧の方がおられたり、ご本人がすでに糖尿病や狭心症、脳血栓など既往をお持ちの場合はぜひ自宅で血圧を測定してみてください。自宅の血圧に基づいて治療の仕方、内服薬の種類・飲み方を決めてゆくので、自宅での血圧測定はきわめて重要なものです。
(2)早朝高血圧に注意
高血圧の患者さんの中には、起床時特に血圧が高い方がおられます。このタイプには2通りあり、夜間の血圧が高いことの反映として早朝高いという場合と、夜間は正常もしくは低下しているのに起床直前になって急上昇する場合があります。起床時のみの血圧が高くても、これは一日中血圧が高い方と同等な率で合併症が起こりやすいとされており、ここを抑えておくことは治療の重要なポイントとなります。測定は、起床したらすぐに行います。朝食を食べたりしているともう体は昼モードになってしまうからです。起床時尿意がある場合は排尿後、すぐ座位になって1?2分間安静をとり測定します。起床時血圧は自宅でしか測れません。自宅で測定するようになってはじめて自分が高血圧だということを知ったという方もおられ、ここでも自宅での血圧測定が重要な意味を持ってきます。
次回は、日頃の血圧の管理のしかたについてお話します。
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