腰痛…! 皆様の中にも今までに1度は経験したことのある方が多いのではないかと思います。整形外科を受診される患者さんの中でも『腰痛』は一番多い症状です。その腰痛の主な原因としては、脊椎疾患、激しい運動や労働、加齢の他に、内臓疾患や精神的ストレスなどが挙げられます。しかし、多くの腰痛には、我々の普段の『姿勢』が大きく関わっています。
そもそも人間が二本足で歩行している限り、腰痛は避けては通れないものといえます。なぜなら、二本足で立つことにより、脊柱の中でも腰椎や骨盤に負担がかかっているからです。脊柱は、頚から骨盤にかけてのいわゆる『背骨』であり、本来、横から見るとS字状のカーブ(生理的彎曲)を形成しています。そのため姿勢のバランスを保ったり、体を動かしたり、運動による衝撃や筋肉の負荷を緩和したりすることができるのです。ですから、そのカーブに歪みが生じると、様々な部位に余分な負担がかかるため、腰痛も生じやすくなります。カーブに歪みが生じる原因として、普段の姿勢の悪さや習慣となった不適切な日常生活動作が挙げられますので、対策として、正しい姿勢を心がけることが大切です。
先程、二本足で歩行できることで腰痛が生じやすいと書きましたが、実は立っている姿勢よりもイスに座っている姿勢の方が、腰への負担は大きいことはご存じでしょうか。現代の我々の生活では車の運転をはじめデスクワークなどイスに座る生活が中心となっているため、腰へ負担をかけながら生活していると言えます。また脊椎のしなやかなS字状のカーブは、腹筋や背筋などの多くの筋肉や靱帯によって支えられているため、ほとんど歩くことのない現代の生活では姿勢を支えるべき筋力が衰え正しい姿勢は保てなくなり腰へも負荷が加わり続ける…という悪循環になっていると考えられます。ですから、正しい姿勢を心がけることに加え、日常生活の中に『腰痛体操』を取り入れていただき、腹筋や背筋を鍛えたり、ストレッチを行うことをおすすめします。 |