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●ちょっと気になる病気の話
増える「大腸がん」
 
松江生協病院 消化器内科責任医
大野 康彦
 
 最近、大腸がんが増加しつつあります。これは食生活の欧米化、特に肉類中心の食事が影響していると考えられます。
 快食、快眠、快便とはよく言ったもので、日常生活の健康状態を測るもっともわかりやすく、しかも実感できる指標です。
 
発生要因と予防
(1)牛肉、豚肉の食べすぎ
(2)大量の飲酒、とくにビール
(3)運動不足
(4)便秘

 お肉の中でも脂肪分の多い牛肉や豚肉が特に関係しているようです。バランスが良く、食物繊維の多い食事をしましょう。また、「お酒を飲んだ翌日、下痢をする。」と、よく言いますが、飲酒量が増えるのに正比例して大腸がんの発生率は高まります。アルコールは体内でアセトアルデヒドになり、それが遺伝子を傷つけることもあります。日本人には、アセトアルデヒドを分解する酵素が弱い人が多い。それが弱い人でも無理をすれば強くなりますが、目安として、飲んだ翌日に下痢をする人は飲み過ぎなので量を減らして下さい。
 運動と便秘は関係が深いようです。適度な運動が大腸のリズムを整え、ぜん動に刺激を与え、自然な排便を促します。すると大腸内に発がん物質などを濃縮させない、ということなのです。
 
年一回の検査を
 これらの予防法を励行すれば、発生率は減少します。しかし大腸がんを100%予防できるものではありません。予防と同時に定期健診をしっかり受けることが重要なポイントとなります。一般的に大腸がんは比較的進行が遅く、早期に発見さえすれば、かなりの確率で完治します。大腸がんの多くのものはポリープからがん化していると言えます。そしてこのポリープは微量ながら出血するため、検便で判断できるのです。
 早期の大腸がんは一般的に自覚症状がありません。血便、下血、便秘、下痢、腹痛、腹部膨満などの症状が出るのは、かなり進行してからです。無症状の時期に発見することが重要です。
 
まとめ
 内視鏡的に治療可能な段階の大腸がんが発見される確率は壮年者に最も多く、40才以上の方は便潜血検査を毎年受けることが望ましいと考えられます。非常に簡単で有意義な検査ですのでお受けになることをお勧めします。

**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

 

 

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