| インフルエンザはインフルエンザウイルスによる流行性疾患です。急に発症する38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などに加えて咽頭痛、鼻汁、咳などの症状が出現します。大多数の人は特に治療を行わなくても1から2週間で自然治癒しますが、乳幼児・高齢者・基礎疾患を持つ人では肺炎などを併発し、死に至ることもある病気です。普通の風邪と症状が似た部分がありますが、普通の風邪は咽頭痛・鼻汁・咳などの症状が中心で、全身症状は少なく、発熱もインフルエンザほど高くありません。
流行が始まると短期間に多くの人を巻き込むと言う点でも普通の風邪とは全く違う病気です。
インフルエンザは11月から4月までの流行期に特徴的な症状からも診断されますが、確定診断は鼻汁からインフルエンザウイルス抗原を検出する検査によって迅速診断することが可能です。鼻汁からは感染後48時間ぐらいをピークにウイルスが排出されており、この時期に検査を行うと90%以上の感度で診断ができるとされています。
またここ数年で使用することができるようになった抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用することにより、合併症のないインフルエンザでの罹病期間を短くする効果があります。この流行の時期に急な38度以上の発熱を伴う悪寒・頭痛などの症状が出現したら、インフルエンザも疑って、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
インフルエンザに限りませんが、早めに治療し身体を休めることは、自分の身体を守るだけでなく、他の人にインフルエンザを移さない、流行を広げないと言う意味からも大変重要なことです。安静にして、十分に休養・睡眠を取ること、お茶やジュース・スープなど、飲みたいもので良いですので十分に水分補給を行うようにしましょう。
注意して頂きたいのはインフルエンザに罹っている時には使用を避けなければならない薬がありますので、特に15歳以下の子供には、市販の風邪薬・解熱剤や痛み止めなどを安易に使用することは止めましょう。常用薬を服用中の方は医師にご相談下さい。
また空気が乾燥するとインフルエンザに罹患しやすくなりますので、外出時にはマスクを着用したり、室内では加湿器など使用し、50から60%の適度な湿度を保つようにしましょう。帰宅時にうがい・手洗いを行うことも大切です。インフルエンザは飛沫によって感染しますので、咳などの症状がある方は特にマスクを着用すること、咳またはくしゃみの時は鼻口を覆うこと、使用したティッシュやマスクはきちんとゴミ箱に廃棄すること、くしゃみや痰で汚れた手は必ず石けんと流水で洗うことが大切です。
|