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●ちょっと気になる病気の話

熱中症に気をつけよう

 
生協病院 小児科医師
佐々木 佳裕
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熱中症について

 記録的な暑さだった昨年の夏は熱中症が多発しました。
松江市では救急車の出動が日中12時から16時に全体の65%と集中していたそうです。今年の夏も気温が高くなる可能性が高いと予報されています。
熱中症をよく知り、予防していきましょう。

熱中症の種類
 熱中症は、軽症型の熱けいれん、熱失神、中等症型の熱疲労、重症型の熱射病に分けられます。
 人体は体温が上がると汗が出て蒸発する際の気化熱で体温を下げようとします。また、皮膚の血管が拡張して血流が増え、温度の下がった血液が循環することにより体の中心部の温度を下げようとします。
 発汗によって失われた水分が十分に補給されないと倦怠感や頭痛などの脱水症状が現れてきます。この時、塩分も失われるので筋肉のけいれんが起きてきます(熱けいれん)。
 脱水と皮膚の血管拡張が急激に起こると脳への血流が減り、めまいや脱力感、吐き気などの症状が現れてきます(熱失神、熱疲労)。
 さらに症状が進むと脳の体温調節機能が麻痺し、発汗が停止してしまいます。こうなると意識障害や肝腎障害、血液凝固障害などの全身多臓器の障害が現れ、死亡の危険性が高くなります(熱射病)。
 
熱中症の予防対策
 熱中症の予防には水分の補給が重要です。暑い場所に長時間いる場合や、作業やスポーツの際には、あらかじめ水分を十分に補給しておきましょう 。また、作業中や運動中にも頻繁に補給することが大切です。水分としては、塩分や糖分を適度に含んだスポーツドリンクがよく、水温は5〜15℃が理想的です。
 発汗で体重の3%以上の水分が失われると危険なので、作業や運動の前後に体重を測って体重減少が2%を越えないように水分を補給します。
 服装の工夫も大切です。なるべく軽装にし、素材も吸湿性や通気性のよいものにしましょう。また屋外で直射日光がある場合には帽子を着用する、防具をつけるスポーツでは、休憩中に衣服をゆるめてできるだけ熱を逃がす、など円滑な体温調節を助ける工夫が必要です。
  こうした予防対策にもかかわらず症状がひどくなってしまった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。吐き気が強く水分がとれない場合は点滴が必要ですし、言動がおかしいときは重症の熱射病の可能性が高いので急いで救急車を呼ばないと危険です。
 熱中症は、暑くなり始めで体がまだ暑さになれていない時期や、急に熱くなったときなどに発生しやすいので、今から注意しておきましょう。

**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

 

 

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