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●ちょっと気になる病気の話

便潜血チェックと大腸がんの話

 
黒田 弘之
生協病院管理部長 
放射線科責任医
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はじめに
 大腸は、消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら大便にするところです。長さは、約1.8mあり盲腸からはじまり上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、肛門に分けられます。大腸がんの発生は直腸が38%、S状結腸が34%、上行結腸が10%、横行結腸が7%、盲腸が6%、下行結腸が5%で、70%以上が直腸とS状結腸に集中しています(図1)。
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大腸がんの増加
 以前、大腸がんは欧米人とくらべ日本人には少ないと言われていましたが、食生活の欧米化に伴い罹患率・死亡率とも急速に増加しています。年間の罹患数が一九九〇年には6万人、一九九九年には9万人を超え、二〇一五年ごろには胃がんを抜くと予測されています(図2)。
 また死亡率は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番多くなると推定されています。発生年齢は60歳代がピークで70歳代、50歳代と続きます。
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原因
 大腸がん増加の主な原因は「肉食」と考えられています。図3は世界の国々の肉を食べる量とその国の大腸癌発生率の相関をみたものです。きれいな相関がみられます。肉の脂肪成分を消化する際に発がん物質ができ、これが大腸の粘膜に作用してがんが発生すると考えられています。
 便秘や運動不足も大腸がんの増加因子です。腸の動きが低下すると、大腸粘膜が便中の発がん物質にさらされる時間が長くなるためと考えられています。規則正しく運動し快便に心がけましょう。
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予防
 大腸がんをもっとも強力に予防する効果があるのは野菜です。野菜の食物繊維と抗酸化作用のあるビタミン(色素)が大腸がんを予防すると考えられています。主役は食物繊維のようなので無理に生野菜をたべるより、調理して量を多く摂る方が良いでしょう。
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〈つづく〉

**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

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