 |
| そういえば心当たりが |
最近、熟睡できずに日中頭がぼんやりしたり、夜中にトイレなどで何度も目覚めたりすることはありませんか。朝起きて頭が重く倦怠感が続いたり、昼間にたびたび眠気に襲われることはありませんか。またこれまでに睡眠中にいびきや呼吸が止まっていたと言われたことはありませんか。睡眠時間を充分にとっているにもかかわらず、これらの症状がみられる場合には睡眠時無呼吸など何らかの睡眠障害が考えられます。
毎日同じ時間に同じふとんに入って静かに眠りに就くことができればいいのですが、いろいろな事情で睡眠が不規則になったり睡眠不足になることがあると思います。その場合でもできるだけ過度の喫煙や飲酒を控え、過食や偏食、運動不足や働き過ぎなどの生活習慣を見なおしましょう。そして、こまめに休養をとって仕事や家庭のストレスを減らし、快適な環境を整えて眠ることが大切です。それでも熟睡できず日中の眠気がたびたびみられる場合や、催眠鎮静剤や抗不安薬の内服が不十分に思われる場合は睡眠障害専門の外来の受診や、睡眠の検査が必要な場合があります。 |
|
| さまざまな病気が関係 |
睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害には喫煙、飲酒、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症(痛風)などの生活習慣(病)や不整脈、狭心症、心不全や脳血管障害、甲状腺機能低下症や末端肥大症、夜間頻尿やインポテンツなどさまざまな病気が深く関係していることがあります。これらの病気を治療中の場合は潜在的に睡眠障害の関与がないか考えてみることが大切です。また日中の眠気は集中力低下や意欲低下につながり”怠け者“と誤解されがちで自閉や鬱などの性格変化を来たしたり、交通事故や労働災害を引き起こすことがあります。
|
 |
| 無呼吸とは |
無呼吸とは10秒以上の気流の停止をいいますが、1時間に5回以上の無呼吸または一晩七時間の睡眠中に30回以上の無呼吸があるものは睡眠時無呼吸と定義されます。睡眠中に断続的な無呼吸(低呼吸)が繰り返された結果、不眠のため起床時の頭痛、倦怠感、日中の病的な眠気などの兆候を呈する場合を睡眠時無呼吸症候群といいます。
睡眠時無呼吸症候群には大きく分けて二つのタイプがあります。一つは舌根の沈下などで上気道が閉塞するタイプで、もう一つは中枢神経の障害や心不全などで呼吸筋が動かなくなるタイプです。多くは前者のタイプですが、これら二つのタイプが混合していることもあります。
|
 |
| 夜、寝ていると |
| 人は横になって眠る時、上気道の筋肉が弛緩します。もともと上気道が狭く、筋肉の弛緩が強い場合は気道が閉塞します。無呼吸が続くと酸素が下がりはじめ、呼吸努力のため呼吸筋が強く収縮します。それにより胸腔内が強い陰圧になり目が覚め、呼吸が再開されるのです。このようなことが一晩の睡眠で何度も繰り返されることにより、夜間の交感神経の緊張が続き、心臓への負担が増え、精神・神経系にも悪影響を及ぼします。 |
 |
| 無呼吸を治すと |
睡眠時の無呼吸を治療することは不眠や日中の眠気や頭痛が改善するだけでなく、インシュリン抵抗性を改善させ狭心症発作や脳卒中の再発防止にも有効と言われています。
また夜間・早朝の高血圧の改善や不整脈の減少、心機能の改善にも有効なことがあります。
睡眠時の無呼吸は動脈血の酸素飽和度をモニターしたり鼻の気流をみることで簡単に自宅でスクリーニングすることができます。無呼吸が疑われたり、いくつかの症状や疾患を伴っている場合は、入院をしてさらに終夜の睡眠ポリグラフを検査することが必要です。 |
 |
| 質の高い睡眠 |
人の一日の三分の一、つまり人生の三分の一は睡眠時間です。昼間にしっかり活動するためには夜間十分な睡眠をとることが必要です。それには睡眠時間(量)だけでなく質の高い睡眠をとることが大切です。脳を休める深い睡眠期は一晩の睡眠の前半に集中し、また夢を見たり、体を休める睡眠期は睡眠の後半ほど長くあらわれます。自分では充分に睡眠をとっているつもりでも、睡眠をモニターしてみると実際は以外と眠れていないことがあります。
今の健康を将来永く維持する為にも、一度自分自身の睡眠状態を知っておくことが大切です。
|