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●ちょっと気になる病気の話

女性の尿もれについて

横木 広幸
 
横木 広幸
松江生協病院 泌尿器科
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 昨年11月より毎週水曜日の午後3時から4時に女性泌尿器外来を開始しました。(予約制)
主に尿もれでお悩みの女性の方を対象としています。
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尿もれとは

 尿もれは排尿しようと思っていないのに尿が出てしまう状態です。女性の場合決して珍しいものではなく、ほぼ毎日尿もれのある方だけでも国内で約50万人と推定されています。40歳以上の女性の場合は3人に1人、調査によっては半数を越える人が尿失禁を経験していると報告されています。尿もれが気になって旅行にいけない、スポーツができない、外出ができないと悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
 しかし歳だからしょうがない、あるいは恥ずかしさから治療をあきらめている方が多いのが現状です。尿失禁は、命にかかわるものではありませんが、その人の日常生活を障害する、つまりクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を低下させるという点で、非常に深刻な症状なのです。
女性の尿もれで多いのは腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁です。

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腹圧性尿失禁とは
 スポーツの際、あるいは咳、くしゃみ、力んだときに尿がもれる状態で30代から増えはじめ、決して高齢者だけのものではありません。(図1)
 治療としては薬物療法、骨盤底筋体操、手術療法があります。骨盤底筋体操は骨盤の底の筋肉を体操により鍛えて失禁を改善させるもので当院では外来で看護師が指導しています。2〜3カ月続けると、7割ぐらいの人に効果があります。
 手術は数日の入院で行う局所麻酔下で約30分の方法(TVT手術)(図2)が現在主流となっています。
 実際には、下腹部の左右に1センチほどの小さな切開を入れ、ここからポリプロピレンという合成繊維でできたメッシュ状のテープを挿入します。局所麻酔でできる手術なので、欧米では日帰り手術が中心ですが、日本では1〜2泊の入院をすることが多いようです。
 手術の傷が小さいので手術後の痛みが少なく、入院日数も少ないこと、成功率も90%前後と高いことより、腹圧性尿失禁の治療では今後主流になっていくとみられています。当院でも実施しており非常に良好な成績で、パットを使用しなくてすむようになった、旅行、外出などが安心してできるようになったとの声をいただいています。
図1
(図1)

図2
(図2)
   
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切迫性尿失禁とは
トイレにいくまでにもれたり、下着をおろす間にもれてしまう状態です。
(図3 )
年齢とともに増えるタイプです。治療は内服治療が中心となります。
最初に述べたように尿もれは決して治らないものでも、歳だからしょうがないものでもありません。ぜひ前向きに考えていただき、一人で悩まずに相談にきてください。
なお火曜、木曜の午前の外来でも診させていただきます。
図3
(図3)
   


**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

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