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●ちょっと気になる病気の話

ストレスと虫歯

島上 理津子
生協歯科診療所 所長

病は気から、 虫歯も又然り

 口の中は普段は中性に近い弱酸性ですが、炭水化物を食べたり、砂糖の入った飲食物を口にするとグンと 酸性に傾きます。これは食品中の砂糖や糖質を餌にしてプラークの中の虫歯菌がせっせと酸を作るからです。 そして、酸性に一定以上傾くと歯からミネラル分が溶け出し始めます(=脱灰)。これが虫歯の始まりです。 でも、有難いことに唾液には酸性になった口の中を中性に戻し、溶け出した歯を元に戻す(=再石灰化) 力が備わっています。 

 ところが、唾液の分泌が減少すると再石灰化が弱くなり虫歯が進行してしまい ます。

 では、唾液の分泌が減少するのはどんな場合でしょう? 人間の体の中には、行動しようと思うときに働く交感神経と、リラックスする時に働く副交感神経があります。健康な時はお互いバランスがうまく取れていますが、強いストレスを感じると両者のバランスが崩れ、交感神経ばかりが優位に働きます。交感神経には唾液の分泌を抑制する働きがありますので、唾液の分泌が減少し、口が渇いてしまうのです。

 人前で話さなければいけない時とか、運動会のリレーの前など、緊張や不安のため、口が渇いた経験をお持ちの方は多いと思います。 強いストレスを受け続けるとそのときのような状態が連続して現れる事になります。それで、歯は磨いているのに虫歯になりやすいという事になるのです。

子どものストレスのサイン

 唾液がきちんと分泌されているかどうかは舌をめくって下の歯の内側に唾液がたまっているかどうかで知ることができます。健康な子どもは舌の下側にサラサラした唾液がたまり、池のようになっていますが、口が渇いている子どもにはこの池がありません。

 唾液の少ない子どものほとんどがまじめな性格の持ち主です。唾液の少ない子どものお母さんの唾液量を検査すると母子ともども少ないという結果が出る事があります。母親がストレスを抱えていると子どももストレスを感じるケースが多いということかもしれません。

 子どもの心の状態を知るための手がかりとして簡単にできるチェック法を次に上げます。一つでも当てはまる事項があったら、お子さんの生活に無理がないか見直してみてください。

  1. 最近、口の渇きを訴え、ジュース等を過度に飲みすぎている。
  2. 食事中によく水を飲む(唾液の量が少ないと食べ物が飲み込みにくいため)。
  3. 舌の先端が真っ赤に怒張している。
  4. 歯茎が真っ赤に極端にはれている(唾液には抗菌物質も含まれています)。
  5. 味覚がおかしい。
  6. 虫歯が急に増えた。
  7. ろれつが廻らない。
  8. 食欲が湧かない。

虫歯予防の基本は歯みがき

 ストレス解消だけで虫歯対策は充分でしょうか? いいえ、やっぱり、きちんと歯みがきをしないと虫歯になってしまいます。

 生協歯科診療所では、もっと歯みがきに関心を持ってもらおうと「歯みがき達人」養成講座を開講します。 家庭や班会で正しい歯みがき方法を指導できるよう受講してみませんか。

《応募資格》 生協の班に所属している組合員。講座終了後、歯みがき指導をしていただける方。
《定  員》 十五名
《受講費用》 初回に歯周病検査を実施しますのでその実費(約三千円)、
《問い合わせ》 生協歯科診療所(大谷)電話0852-26-0444/生協組織部(徳永)電話0852-27-3774

 

日 時 内  容
第1回
9月24日
●歯周病検査(模型・パントモ)
●歯の病気のはなし
●染め出しブラッシング指導

第2回
10月22日

●歯の詰め物のはなし
●自分の口腔内の状態チェック
●染め出しブラッシング指導
第3回
11月26日
●磨き難い部位・状態に応じた
 ブラッシング指導。実践!
第4回
12月24日(終了式)
●染め出し後相互ブラッシング
●ブラッシング最終チェック
●すてきな認定書授与!!

※初回は歯周病の検査を受けて頂きますのでその費用(3,000円)


**この記事は松江保健生協の機関紙「強い体」からの引用です。

 

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